体 験 談


相談・供養・祈祷・等






「二年前に体験した事実を・・・」


      二年前に体験した事実を紹介します。妻は金融会社に九年間勤務し、会社でもか

     なりの実績を上げていたようでした。平成十一年二月頃、会社の業績も悪く当然の

     ように仕事の帰りも遅くなっていた妻から会社を辞めようか。」と相談され、二人

     の子供のためにも退社を決意しました。しかし、仕事は早く終わらせる等を条件に

     決して辞めさせてはくれませんでした。その後も帰宅は早くなることはありません

     でした。仕事と家庭、悩んでいたと思います。七月になると、妻は急激に痩せはじ

     めました。九月に入り体調の不良も訴え出し、たまらず病院で検査をするよう進め

     ました。しかし、検査の結果は異常なかったのです。私は仕事のせいだと思い、会

     社を辞めるよう強く言いましたが、「今、辞めてしまうと負けになる。」と聞く耳

     を持ちませんでした。

      帰宅が遅い日が続き、忘れもしない平成11年9月25日深夜のこと、妻は突

     然、意味不明な言葉を発し、何かを恐れているようで、その豹変ぶりに私は妻が正

     気を失ったと思ったのです。一睡もできないまま朝を迎えました。その日は土曜日

     で、総合病院は休診だったのですが、友達の紹介で診察していただく事になりまし

     た。心配で駆け付けた妻の妹と私と三人で病院へ行き、若い医師から診察を受けま

     した。ひととおりの質問が終わり、妻と妻の妹は待合室で待っているように言わ

     れ、私だけが残され診断結果を聞かされたのです。医師は私に「奥さんは重い精神

     病です。これから渡す薬を五年間飲み続けてください。その間に発病すれば十年

     間、更に発病すれば一生飲み続けてください。」私は愕然とし、目の前が真っ暗に

     なりました。

      家に帰り不安な状態になった妻に病院から渡された薬を飲ませると見違えるよう

     に気分が良くなり、夜に眠れないと睡眠薬を飲ませたのです。薬の効き目がなくな

     ると妻の目はまさしく『死んだ目』のようで、表情は『ぼーっ』としていました。

     子供たちの将来、妻の将来はどうなってしまうのか。微かな望みは『若い医師の診

     断は間違いでは』ということでした。約五分の問診でそんな簡単に診断が下される

     のか。精神状態が不安定な妻に機械的に問診をする若い医師、その質問にただうな

     ずく妻、そんな診断に妻の妹と私は納得がいきませんでした。次の日(日曜日)、

     納得がいかない私はいつも通っている理容店で話しを聞いていた日蓮寺のとを思い

     出し、すぐに理容店へ行き相談の予約(火曜日)をしていただきました。月曜日、

     処方箋を貰うため病院へ行き、医師に「もう一度診断してください。」とお願いを

     したところ、「病気を認めたくない気持ちは分かりますが、薬の効果が出ているの

     で無理です。」と言われました。火曜日、『診断の間違い』という希望と『医師と

     同じことを言われるのでは』という不安で日蓮寺へ行きました。先生は妻を診て

     「あなたは、軽いです。三十段階あるうちの下から二番目に軽いですよ。ここで治

     療をすれば良くなります。」あっさり言われました。そして、病院から渡された薬

     を見て 「この薬はすぐに辞めなさい。とても強い薬で体がボロボロになる。」と

     話されました。また、とても険しい妻の顔を見て「昔、あなたのにっこりしている

     顔が見えます。また元に戻ります。」と話されました。すぐに、病院から処方され

     た薬を捨て一週間に一、二回日蓮寺で治療を受けたのです。症状は目に見えて良く

     なるというわけではありませんでしたが、だんだんと良くなるのが分かりました。

     治療は自分の判断で行くもので、通い始めて三ヶ月位すると月に二、三回になりま

     した。その間、不安な状態になったときは先生が話された言葉を思い出し家族で励

     まし合いました。

      そして、治療を受け半年もすると明らかに良くなり、家事や子供の行事、友達と

     の付き合いなど積極的に参加し以前の妻に戻りました。間もなく、三人目の子供が

     授かりましたが、以前病院で渡され服用した薬の副作用で体調が悪くなり産婦人科

     にかかったことがあり、そのことが心配で産婦人科と日蓮寺に相談すると「もう全

     然問題ない。」と言われました。その後も月に一、二回程度治療を受け今年二月、

     無事出産することが出来ました。総合病院の医師が診断したとおりの病気だったと

     したら、こうして普通の生活をし無事に出産できるものなのでしょうか。医師に言

     われたとおり薬を服用し続けていたら今の生活とは全く違った状況であった、と考

     えるととても恐ろしくなります。

      世の中には私たちと似たような悩みや問題を抱えている人が多いと思います。医

     者や薬に頼らず治せる病気もたくさんある、と実感させられたとても大きな体験で

     した。先生をはじめ日蓮寺の方々、紹介してくださった理容店に深く感謝していま

     す。


                                (秋田市  男 性)